ぎっくり腰の腰痛を悪化させない為にやってはいけないこんな治療法

ぎっくり腰の腰痛を悪化させない為にやってはいけないこんな治療法

ぎっくり腰のようなひどい痛みの腰痛になってしまった場合、どんな治療をすればいいのだろうか?と悩んでしまうと思います。

このページでは、ぎっくり腰になってしまった場合、

  • この腰痛を治すにはどんな治療をすればいいのか?
  • どんな治療院を選べばいいのか?
  • 自分で応急処置をするにはどんなことをすればいいのか?

これらを腰痛治療歴23年の治療家が解説していきます。

このページの内容を理解すれば間違った治療院選びをすることも無く、うまくいけば自分で痛みを大幅に軽減できます。

じっくりと読んで実践して痛みを軽減させてください。

Sponsered Link

ぎっくり腰を理解する

ぎっくり腰は、簡単に言うと腰の筋肉のケガです。

足首や手首の捻挫、または、突き指をイメージしてください。

これらの怪我をしたことがない人でも、打撲は経験あるでしょうか?

こういった怪我の痛みの状態と似ています。

 

炎症(=熱を持った状態)をもっているので

  • 発赤(ほっせき=あかみをともないねつをもつ)
  • 腫脹(はれ)
  • 機能障害(うごかせない)

こんな特徴があります。

腰の場合は、大きく腫れることはありませんしない出血もわかりませんが、熱を持って、腰に力が入れられなく(機能障害)なります。痛み方はズキズキとうずくような痛み方です。

 

ズキズキうずく痛みのぎっくり腰の対処法

捻挫やその他の怪我のように、腫れを抑える痛みを抑えるために冷やします。

打撲で腫れ上がった時に、ガンガン冷やすと腫れも少し引いて傷みも麻痺しますね?まずはあのような感じにしていきます。

熱を持っているから冷やす。その期間は

2~4日冷やしてください。応急処置では48時間といいますが、私の経験上では、ズキズキ感が落ち着かないうちは冷やし続けてください。といっても1回に冷やす時間は、20分程度です。これを3時間おきに繰り返します。2~4日間。(コレでもズキズキが引かない場合はもう少し冷やす期間を延ばす。大体は治まりますが。)その前にズキズキが引けば、

48時間で冷却を終了します。

 

腰に力が入らなくて動けないときは固定する

足首や手首の捻挫の場合、足先や手先を上下に動かすと足首(手首)に痛みが走ります。ですから、痛みが落ち着くまで(2週間程度)包帯やテーピングで固定します。

 

同じように、腰も固定をすると痛みが軽減して少し動けるようになります。

この固定はコルセットやさらしを使いおなかを圧迫するやり方です。

 

コルセットで固定するときのポイント

コルセットで腰を固定する際は、少し息を吸っておなかをへこまして強めに巻きます。ちょっときついくらいですが、このおなかに圧がかかった状態をあえて作ります。

このようにして腹圧が上がった状態にする事で、この腹圧が背骨を支えてくれることになります。

背骨を支えている筋肉をいためてしまったために、腰に力を入れると痛みが出ていたわけですが、コルセットを巻いて、腹圧で背骨を支えると、コルセットを巻いている間は、痛めた腰の筋肉(脊柱起立筋)を休めることが出来ます。

だから、コルセットはぎっくり腰のような急性の腰痛に有効になんです。

コルセットを巻くときは、腹圧がシッカリ上がるような巻き方をすることがポイントです。

さらしも同じで、腹圧が上がるようにおなかをやや引っ込めた状態で巻いてください。

 

Sponsered Link

こんな腰痛治療はやめてください悪化します。

ただ、腰を揉むだけ。(考え無しに)

腰の状態を確認して、必要だと判断して腰を揉むのは良いとして、「腰が痛いんですね。どの辺ですか?じゃあ、ほぐしていきますね」と激痛なのに、何の躊躇も無くとりあえず揉み始める人の治療は受けないでください。

悪化する可能性大です。

 

話を聞かない人の治療は受けない

痛みの状況を話しても話を聞かない人の治療も受けないで下さい。

いるんです。こういう人が。

どんな問題でも、現状を把握して解決策を施すようにしなければいけないのに、いきなり行動ではちょっと・・・・。

思い込みで、治療を開始されては、悪化してしまうということもありえます。気をつけましょう。

 

意外性のあるキャッチコピーに惑わされない

「安静にするな」とか「動かせ」とか「温めろ」とか、一般的に知られている方法の逆を言う人がいます。

意外性を狙ったキャッチコピーに惑わされる人は多いと思います。こういうことを言う人たちも、実は、痛まない範囲で「動かせ」だったりします。腰に激痛が走っているのに、それを上回る痛みを招くような動かし方をしろ!というでしょうか?

私の経験上では、ぎっくり腰でも動かすこともありますが、動かせる範囲内で少しずつ動かし、少しずつ少しずつ可動域を広げて行きます。通常の可動範囲まで持っていったら、固まらないように動かせる範囲内では動かしていきなさい。という指示をすることもあります。

いずれにしても、治療家が患者の症状の状態を確認した上での対応になりますから、「ほら、ウチはほかではやらないような治療をやっていてそれで治しているよ。」みたいなのは、患者を惑わせることになるので、痛みが強い患者向けには言わないほうがよいと思っています。自己判断で試して、悪化するような可能性がありますので。

そういうやり方も確かにありますが、

まずは、王道の

  • 安静
  • 冷却
  • 固定

で、様子を見ることから始めてください。

 

この対処を基本にしたうえで、次のことを並行していってください。

 【関連記事】腰痛のストレッチ&体操の効果を最大限に高める「腰痛のストレッチの考え方」と5つのストレッチ!

腰の痛みを改善するために、骨盤の動きをスムーズにするべき理由

腰(腰椎)の動く範囲は小さい。

腰(上半身=前屈・後屈)が動いていると思っているのは、腰(腰の骨)が動いているのではなく、じつは骨盤が大きく動いているんです。

前屈は、ももの裏が伸びて、骨盤が前傾していって、それに上半身全体が大きくついていく状態です。

後屈は、腿の前側が伸びて骨盤が後傾していって上半身が後ろに倒れていく。

このような動き方をしています。

これらのことから言えるのは、臀部(おしり)や大腿部(ふともも)の筋肉が固いと、骨盤が固定された状態になり本来はそれほど動かない腰椎周辺の筋肉に力をかけてしまい、筋肉を傷めてしまう。いためてしまった後なら、痛みを悪化させてしまう。

 【関連記事】腰痛のストレッチ&体操の効果を最大限に高める「腰痛のストレッチの考え方」と5つのストレッチ!

 

ぎっくり腰による腰痛を瞬時に軽減する治療法とは

骨盤をスムーズに動かすことが出来れば腰部の負担は減ります。脊柱起立筋(腰の筋肉)を痛めて炎症を持っていたとしても、骨盤をロックしている筋肉(臀部の筋肉、大腿部の筋肉など)を緩めることが出来れば、瞬時にぎっくり腰の痛みを軽減することも可能です。

 【関連記事】腰痛のストレッチ&体操の効果を最大限に高める「腰痛のストレッチの考え方」と5つのストレッチ!

ただ、あくまでもコレは、「こういう場合もある」ということで、すべての方に当てはまるとはいえません。症状の程度が違うので。

ただ、考え方として知っておくと、治療院(治療法)選びで失敗して、とんでもない治療を受けることはなくなるでしょう。

痛めているであろう患部はグイグイ押したり温めたりガンガン動かしたりせずに、まずは、

  • 安静
  • 冷却
  • 固定

をしてください。

その上で、骨盤の動きをスムーズにするための周辺の筋肉群を緩めることをすれば、痛みを最短で軽減してくれるはずです。

このような治療家や治療院を選ぶようにしてください。

Sponsered Link

ぎっくり腰カテゴリの最新記事