腱鞘炎の痛み改善するにはまず腱鞘炎のこんなメカニズムを知る

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腱鞘炎による手首の痛みは辛すぎる

「腱鞘炎」という病気について、皆さんはどれくらい知っているでしょうか。「名前は知っているけど、よくわからない」という方が、多いのではないでしょうか。腱鞘炎になる人は多いけど実は知られていないこの痛みのメカニズム、対処法について解説し、早く改善するためのヒントをお伝えいたします。

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腱鞘炎とはこんな病気

腱は、骨と筋肉を繋いでいる紐のような器官のことで、腱鞘はその腱の周りを包むように存在しています。腱と腱鞘が円滑に動くことによって、体を動かすことができます。しかし、何らかの理由によって腱鞘に腫れなどの炎症起こると、腱がスムーズに腱鞘を通らなくなり、痛みや腫れの症状が出ます。この状態が「腱鞘炎」です。

腱鞘炎は、症状が現れるまでに時間がかかり、その上発症する前触れのようなものがありません。症状が悪化すると、刺すような痛み・かゆみ・腫れなどの症状がでます。また、患部が熱を持つこともあります。次第に、指に力が入らない、特に何もしていないのに痛むなど、日常生活に支障が出てくることもあります。主婦業をしている方が発症すると、家族の日常生活にも支障が出る可能性があり、大変なことになります。

腱鞘炎には大きく分けて、主に手首で発症する「ドゥケルバン腱鞘炎」、指で発症する「バネ指」、アキレス腱で発症する「アキレス腱鞘炎」の3種類があります。

どれも、腱鞘に炎症が起こり、腱がスムーズに通れなくなることによって発症します。

腱鞘炎の治療法としては、発症した部分を安静にするほか、テーピングで固定する、冷やすなどの方法で治療を行います。また、治療の一環として、手術を受けることも選択肢のひとつです。いずれにしても、素人判断で治療するのは危険ですから、まずは医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。

腱鞘炎を発症する原因とは?

腱鞘炎は、手首やアキレス腱などに痛みや腫れをもたらす病気です。日常的に動かす機会が多いため、治療にも時間がかかり、その分痛みや腫れが障害となり、仕事や家事が困難になります。腱鞘炎を引き起こす原因となるのは、多くの場合が、手首やアキレス腱を酷使し、負担を掛け過ぎることです。パソコンを使う仕事や、重い物を持つような仕事をしている方は、仕事柄手首を酷使するため、負担を掛けやすく、腱鞘炎になるリスクを持っているので、一種の職業病ともいえます。

他には、スポーツや楽器演奏をする方も、腱鞘炎になるリスクを持っています。スポーツの中では、陸上やバスケットボールなど、特に走る動きや飛び跳ねる動きの多いスポーツは、アキレス腱鞘炎になりやすいです。楽器の中では、ピアノやクラリネットなどの指を酷使する楽器や、ドラムなどの手首を酷使する楽器などを扱う方が、間違った手首や指の使い方をすると、ばね指やドゥケルバン腱鞘炎になりやすいです。

主婦の方の場合は、家事で手首を酷使することや、赤ちゃんを長時間抱っこしていることによって、腱鞘炎になる場合もあります。しかし、腱鞘炎になっても、抱っこしないわけにもいかず、回復も遅いようです。また、たまたま重い荷物を持った時に、瞬間的に手首に負担がかかり、腱鞘炎になることもあります。

腱鞘炎になった場合、治療として一番良いのは、患部を安静にすることです。しかし、よく使う部分であることから、いくら治療といっても安静にするというのは難しいと思います。テーピングで固定するなど、個人でできる治療法もあります。

腱鞘炎の症状とは?

手首やアキレス腱を酷使する機会の多い方がかかりやすいのが、腱鞘炎です。腱鞘炎は、骨と筋肉とを繋いでいる「腱」を包むように存在している腱鞘に、何らかの理由によって炎症が起こり、腱が腱鞘の中をスムーズに通らなくなることによって起こります。

腱鞘炎の初期症状は、個人によって違いますが、普段よく使っている手首に、だるさや動きにくさを感じるようになります。他にも、関節部分の違和感を感じる、関節を動かすと音が鳴るといった異常を感じることもあります。思い当たる症状がある場合は、腱鞘炎の初期症状かもしれません。

さらに症状が進むと、炎症を起こしている部分を動かす、または触れるなどすると、痛みが走るようになります。関節を少し動かしただけでも、強い引きつるような痛みを感じます。炎症を起こしている部分には、腱鞘の中にある体液が溜まることもあるため、腫れの症状が見られることもあります。また、朝起きると患部が不思議に曲がり、動かなくなっている場合もあります。

腱鞘炎は、手首やアキレス腱などを酷使し、負担を掛けることによって発症します。主に、パソコンや重い物を持つ仕事をしている方やスポーツをしている方、子供を抱っこする機会の多いお母さんなどは、特に腱鞘炎になりやすいといえるので、注意が必要です。

テーピングで患部を固定する、冷やすなど、様々な治療法がありますが、素人判断での治療は危険なので、手首やアキレス腱に痛みや腫れの症状が出たら、そのうち治るだろうと思って放置して長引くケースがあります。早い受診、対応をおススメします。

腱鞘炎の種類「ドゥケルバン腱鞘炎」とは?

「腱鞘炎」というと、手首に炎症が起こるものというイメージがあるかと思います。そのイメージ通りの、手首に炎症を起こす腱鞘炎の中でも代表的なものが、「ドゥケルバン腱鞘炎」というものです。こちらのページでは、主に手首に症状が出る「ドゥケルバン腱鞘炎」について紹介します。

ドゥケルバン腱鞘炎とは、「狭窄性腱鞘炎(きょうさくせいけんしょうえん)」とも呼ばれている、手首における代表的な腱鞘炎です。骨と筋肉とを繋いでいる腱を包んでいるのが「腱鞘」なのですが、手首の腱鞘に腫れるなどの炎症が起こると、腱がスムーズに通らなくなります。そのため、炎症を起こしている部分に腱が通ると、患部に腫れや痛みなどの症状が起こるのです。

主な原因はやはり、手や指を使い過ぎてしまう所にあります。重い物を持つ・パソコンの操作をするなど、原因は案外、とても身近な所に存在しています。また、子供が生まれたことで、子供を抱っこしている時間が増えたために、手首に負担がかかって発症する方もいます。

治療の基本は、患部に余計な負担をかけないようにすることです。仕事によって発症した場合は、「余計な負担をかけないように…」ということは難しいと思うので、テーピングで手首を固定する、サポーターをつけるなどの方法で治療を行います。

腱鞘炎の種類「バネ指」とは?

手首の部分に、痛みや腫れなどの炎症を起こすというイメージの強い腱鞘炎ですが、指も腱鞘炎になることがあります。指にももちろん腱と腱鞘があり、それによって指を動かすことができているのですから、特に珍しいことではありません。

指の腱鞘炎である「バネ指(弾発指)」は、ドゥケルバン腱鞘炎やアキレス腱鞘炎などと同じように、腱(屈折腱)を包んでいる腱鞘(靭帯性腱鞘)に炎症が起こり、腱がスムーズに通らなくなることによって発症します。発症すると、指の付け根に痛みや腫れなどの症状が現われ、患部が熱を持つこともあります。

さらに症状が進むと、指を曲げても戻すことができない、指を曲げるとガクッと曲がってしまうなどといった症状が現われます。このように、指がバネのようになることから、「バネ指」と呼ばれています。

バネ指は、指を酷使した場合や、指に負担をかけた場合に起こります。バネ指になった場合、治療としては安静にすることが一番良いのですが、指の場合は使わないわけにもいきません。そのため、バネ指になる前に、同じ部分に長時間負担をかけないように心掛ける、適度に休ませるなどの予防が必要です。

指はよく使う部位なので、基本的には丈夫ですが、その分鈍感な所もあります。気付いた時には進行している場合もあるので、違和感を感じたらすぐに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。

治療せずに放置しておくと、関節を動かすことができなくなる恐れがあります。また、治療の開始が遅れると、その分治療にも時間を要します。曲げた指を元に戻す時に、なかなか指が伸ばせない場合や、少しでも痛みがある場合はバネ指を疑って、念のため医療機関での診察と治療、検査で大きなトラブルを除外できるよう早目の対処を。

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腱鞘炎の種類「アキレス腱鞘炎」とは?

「腱鞘炎」というと、手首の炎症というイメージが強いかと思いますが、腱と腱鞘は体のあらゆる場所に存在し、骨と筋肉とを繋ぐ役割をしています。腱と聞くと、真っ先に思い浮かぶのが「アキレス腱」かと思いますが、アキレス腱の炎症はどちらかというと「切れる」イメージがあります。しかし、アキレス腱も腱ですから、腱鞘炎になる場合があるのです。こちらのページでは、アキレス腱で発症する、「アキレス腱鞘炎」について紹介します。

アキレス腱鞘炎は、アキレス腱の周りを包んでいる腱鞘に炎症が起こる病気です。スポーツをしている方に多いといわれていますが、その中でも特に、走る・飛び跳ねるなどの動きが多い、陸上・バスケットボール・バレーボールなどのスポーツをしている方に多く見られます。

アキレス腱の周りを包んでいる腱鞘が炎症を起こすと、アキレス腱が動くたびに炎症を起こしている部分に触れます。

そのため、アキレス腱の部分に痛みや腫れの症状が出ます。アキレス腱は人間の体内にある腱の中でも、特に丈夫に作られているため、滅多に炎症を起こすことがありません。その一方で、手首の腱鞘は炎症を起こしやすいため、「腱鞘炎は手首の炎症」というイメージがつきやすく、アキレス腱鞘炎があまり知られていないのです。アキレス腱は手首と同様、一番良い治療法は動かさないようにすることですが、なかなかそうもいきません。そのような時は、テーピングで固定する、装具を着用するなどの治療を行いましょう。しかし、一番確実なのは医療機関での治療になるので、素人判断で治療せず、まずは医療機関での診察と治療を受けましょう。

腱鞘炎の治療の種類①

腱鞘炎を発症すると、日常生活に様々な支障が出ます。支障を最小限に抑えるため、そして少しでも早く回復に近付けるように、早い段階から適切な治療をしましょう。腱鞘炎の治療法について、基本的なものを2ページに渡って紹介します。

温める

体を温めることは、健康維持のためにも有効な方法ということは、皆さんもご存知かと思います。もちろん温める方法は、腱鞘炎にも有効です。炎症を起こしている部分を、動かす前に温めることで、痛みを抑える効果があるとされています。医療機関などで、腱鞘炎の治療として行われる超音波療法・レーザー治療・鍼灸などは温める治療法といえます。作業をする前には、患部を温めてから行うようにしましょう。

冷やす

初期の腱鞘炎であれば、冷やす方法が有効です。炎症を起こしている部分を使い、患部が熱を持った場合は、腱や腱鞘がオーバーヒートを起こしかけている状態といえます。氷水を入れたビニール袋や保冷剤などで、患部を冷やしましょう。しかし、長時間の冷却は、かえって人の体に良くないので、15~20分を目安とし、冷やし過ぎないようにしましょう。

注射

腱鞘炎の治療として、医療機関でステロイド剤の入った注射を打ってもらうという方法があります。直接患部に働き掛けるので、湿布やステロイドの軟膏などを皮膚に塗布するよりも有効といえます。しかし、副作用の症状が出る場合もあるので、注射を受けたいといった場合には、医師とよく相談しましょう。

腱鞘炎の治療の種類②

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サポーターによる固定も腱鞘炎には有効

「腱鞘炎の治療の種類①」の続きになりますが、引き続き腱鞘炎の基本的な治療法について、紹介します。

サポーターを装着する

サポーターで患部を固定することで、患部を安静に保ちます。サポーターはスポーツ用品店などで購入することができます。また、医療機関で医療用のサポーターを購入することもできるので、購入を希望する場合は医療機関で相談しましょう。サポーターを使用する場合、装着した部分の動きが制限されるので、日常生活に支障が出る可能性があるので、注意しましょう。

テーピングを装着する

サポーターを使用することが難しい場合は、テーピングを装着する方法があります。テーピングは、サポーターほど動きが制限されずに済みますし、強弱をつけることもできます。テーピングは、スポーツ用品店や薬局などで購入することができます。テーピングを使用する際は、正しく使用しなければ、腱鞘炎に対して効果を発揮しないので気を付けましょう。

様々な治療法を紹介してきましたが、やはり出来る限り、患部を安静にするということが大事です。腱鞘炎を発症しても、患部を安静にする機会が少ない人ほど、回復が遅くなるといわれています。患部を出来る限り安静にし、様々な治療法を実践することで、回復も早くなると思います。また、様々な治療法を試す際には、自己判断で行うとかえって悪化させることにもなりかねません。まずは医療機関で相談し、本当に腱鞘炎かどうかの診断を受けた上で、適切な治療法などの意見を仰ぎましょう。

腱鞘炎治療の最終手段は手術

腱鞘に炎症が起き、手首やアキレス腱などに痛みや腫れを引き起こす腱鞘炎ですが、治療の手段のひとつとして「手術」があげられます。手術と聞くと、重い感じがして萎縮してしまう方が多いかと思います。「ただでさえ痛い思いをしているのに、手術でさらに痛い思いをしなければならないのか?」このように思う方も多いでしょう。

できれば、体にメスを入れない方法で治療したいものですよね。

しかし、腱鞘炎の手術は、皆さんが想像しているほど重大なことでも、痛いことでもありません。腱鞘炎の手術は、何度も繰り返し発症し慢性化している場合や、日常生活に支障が出ている場合などに、治療の手段のひとつとして、検討しても良いものです。手術の内容としては、筋肉の一部を切り取るものになります。腱の通りを阻害している腱鞘を切り開く、または切り取るなどの治療を行い、痛みや腫れなどの症状をなくします。

手術というと、時間が掛かるイメージがありますが、腱鞘炎の手術は20~30分程度で終了します。また、全身麻酔ではなく局所麻酔なので、入院する必要はありません。

しかし、手術をしたからといって、100%治癒するというわけではありません。やはり、手術を行う医師の技術にもよりますし、術後のアフターケアを怠ってしまうと、手術した部分が動かなくなる可能性があるからです。もし仮に、手術によって神経を傷つけてしまうと、後遺症が残る可能性もあります。

「手術」という治療法には、必ずといっていいほど、大なり小なりリスクが付きまといます。要は、メリットとデメリットがあるということです。あくまでも、手術は最終手段に留めておいたほうがよいでしょう。腱鞘炎の手術を検討される方は、メリットとデメリットを把握した上で、受けるようにしましょう。

腱鞘炎に鍼灸が良い?

腱鞘に炎症が起こることで、その中を通っている腱の通りが悪くなり、手首やアキレス腱などに痛みをもたらす腱鞘炎ですが、治療の方法はとても幅広いです。こちらのページでは、治療の手段のひとつともいえる「鍼灸」について紹介します。「鍼灸院」と聞くと、どちらかというと膝や腰を痛めている方が、痛みを和らげるために針治療やお灸などを受けに通う場所というイメージがあります。一見腱鞘炎とは関係がなさそうに見えるので、知らない方は「腱鞘炎になったから、鍼灸院に行こう」とは思いません。

鍼灸院で受けることのできる針治療は、針を刺した部分だけでなく、同時にその周囲も刺激しています。周囲も刺激することで、血液の流れを良くする効果があるため、腱鞘炎にも効果が期待できるのです。また、針治療やお灸は、ピンポイントで治療することができます。炎症を起こしている部分を、狙い打ちするような形で治療が受けられるので、部分的に治す治療法がない腱鞘炎には、有効であると考えることができます。

鍼灸院によっては、腱鞘炎の治療ができる所とそうでない所があります。また、できる所の中にも、得意な所と不得意な所とがあります。鍼灸院に行ってみたいと思った方はまず、近隣の鍼灸院を把握し、口コミなどを参考にしながら、良い鍼灸院を探しましょう。保険が適用される鍼灸院もあるので、腱鞘炎の痛みに悩んでいる方は、是非一度気軽に鍼灸院に行かれてみてはいかがでしょうか。

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