寝違えの治療を間違わないことで早期改善するためのポイントをまとめました

寝違えの治療を間違わないことで早期改善するためのポイントをまとめました
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寝違えは痛い。正しい処置をすれば早く治るが間違うと相当長引く

寝違えというのは、頚椎の周りに痛みが引き起こされるという特徴があります。よく寝違えたという人がいますが、こういう人は目覚めた際、特定の姿勢になったときに痛みを感じているのです。頚椎の動作に支障をきたすケースが一般的であり、症状としては頭の痛みや背中の痛みを感じたり、しこりや圧痛が引き起こされる部分が発生するケースもあります。

それから、頸部のこわばりがおさまらないままだと、頸部の筋肉により肩や上肢に通じる神経の通り道が圧迫を受け、手にしびれを引き起こしたり、肩こりの症状を招くこともあるのです。

このような特徴を有している寝違えではありますが、普通どのぐらいの期間に渡り痛みに悩まされるのかどういった治療法があるのか自分で出来る治療法にはどんなものがあるの可などをまとめてみました。とりあえずの応急処置として参考にしてください。

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寝違えの治療の考え方

寝違えは大抵の場合はそんなに長く続くことはないといわれています。寝違えの基本的な治療の考え方としては、頚椎の関節、筋肉、靭帯が原因で寝違えが引き起こされているときには、頸部のこわばりをなくすることがポイントになります。

こわばりがあるために可動域が制限されて首が回らないということになります。ただ、気をつけたいのは、「こわばりがあるからマッサージでほぐせばいい」ではないのが寝違えの難しいところ。

患部に炎症が起こって痛みが出ていることもあるからです。

※炎症とは?次の5つがあること

  1. 発赤
  2. 疼痛
  3. 発熱
  4. 腫脹
  5. 機能障害

足首の捻挫とかだと分かりやすいと思いますが、首の寝違えの場合は、1,4は分かりにくいですね。3の発熱はやや感じることもあります。一番分かりやすいのは、2、5の疼痛(激痛)とその痛みによる運動障害(5機能障害)ですね。

炎症がある場合はもんでしまったり温めると炎症が広がり悪化することも多いので注意が必要です。

治療について具体的にいうと、消炎鎮痛薬や筋弛緩薬を使用したり、パップ剤を貼り付けたりする他、電気刺激を加えたり、レーザーを当てることによって、頸部の痛みを鎮めるようにしていきます。これらの治療を行いながら、頚椎の可動域を徐々に拡大させていくことが寝違え治療としては重要になります。

また、寝違えの症状がひどいときには、これら以外の方法が選択されるケースもあります。具体的には、局所注射を行ったり、神経ブロックなどを実施したりします。

 

寝違え治療に適した診療科

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間違った診療科に行かないことも大切

起床時にいわゆる寝違えたという症状を感じた場合には、そのまま我慢しているという人がいます。しかし、寝違えの症状を放置していると、なかなか痛みをおさまらず、いつまでも不快な思いをしてしまうということにもなりかねません。先ほどの炎症が悪化してしまうため。

寝違えの痛みが長引くようであれば、無理をすることなく早いうちに病院に相談したほうが得策といえるでしょう。しかしながら、寝違えた場合にはどこに相談するのが適切なのか、これが分からず病院に行くのをためらってしまうという人も少なくありません。

見当違いのところに行って悪化するかもしれないし、多くの人が思うのは「そのうち治るだろう」と思って、数日立っても換わらずに痛みがひどくなって受診する。こんな傾向があるようです。

寝違えた場合にどこに相談し、治療を受ければ良いのかということについてですが、これには適した診療科というのがあります。もし寝違えたときには、整形外科に相談し、治療を受けたりするのが良いでしょう。

よく行く整形外科があるという人なら構いませんが、行く機会がないという人はこれをきっかけに近隣にある整形外科を把握しておくと良いでしょう。また、どのタイミングで整形外科に相談すれば良いのかということで迷っている人もいるかもしれません。

忙しいためにすぐには行けないという人もいることでしょう。なので、あまりにも症状が強くないようでしたら、炎症は何もしなくても数日で引いてきますので数日間の様子を見てください。それでも引かない場合はスグに受診してください。

誤った寝違え治療

朝起きた際、首を動かそうとしたら首が痛くて動かせないという状態。これがいわゆる寝違えなのですが、症状自体は1~2週間に渡り様子を見ていれば、大抵の場合は落ち着いてくるといわれています。(炎症によるズキズキする痛みは2~3日で引き、動きもその後10日程度では改善。)

しかしながら、我慢ができなかったり、日常生活に支障をきたすことから、少しでも早く症状を解消したいという人もたくさんいるでしょう。整形外科に行って治療を始めるというのが最も無難な選択肢となるわけですが、中には忙しくて病院に行く時間を確保できないという人もいます。

このような人の中には、自分で寝違えを治療してしまおうと考える人がいます。手頃な情報源としてインターネットを利用し、自分でできる治療方法を調べるということをしたりするのですが、このやり方だと注意が必要です。

というのも、公開されている情報の中には、誤りのあるものが平気で混在しています。たまたまこのような情報を見つけ、自己判断で誤りのある治療方法を取り入れてしまうと、逆効果になってしまう恐れがあるからです。

たとえば、自分で行える寝違え治療として、温める、揉むという方法を紹介していることがありますが、これは大きな間違い。

万が一温める、揉むといった方法をとると余計に痛みが出たり、動かせなくなってしまいます。タイミングによってはいい場合もあるんですが、それがいいタイミングなのか悪いタイミングなのかを判断できない方がしてしまうと悪化してしまいますから、良いとされている情報も鵜呑みにして自己判断で行わないほうが良いですね。

(ちなみに私は治療のプロですから間違いのない情報をお伝えしています。)

こうしたことから、仮に自己判断で治療を行うのでしたら、正しい方法を取り入れることが大事になるのです。

また、下手に何かするよりは、やはりしばらく様子を見たあとに整形外科に相談するのが確実といえるでしょう。

 

寝違えの治療期間

寝違えの痛みは強い。一体いつまでこの痛みが続くのか、動かせない状態に続くのかと、苛立ちを感じているかもしれません。

ここでは、寝違えの治療期間についてお伝えしていきます。寝違えの症状に悩まされることになったら、または現状で既になっているなら、治療のゴールとされている日まで頑張りましょう。まず、寝違えの治療期間というのは、およそ10日が目安です。(もちろん症状の程度によりますが一般的な症状の場合。)

また、寝違えは炎症を伴うという特徴があるのですが、この症状は2日~3日くらいで、少しずつ鎮まってきます。ただし、ちょっとくらい良くなったからといって、無理をするのは禁物です。炎症を再発させてしまうからです。小さい再発を繰り返していくと結局は再発した時点が受傷日ということと同じになってしまいますから、いつまでもズキズキする炎症性の痛みが治まらず、安静にしていれば10日ほどで治癒する見込みの症状も、数週間から数ヶ月かかってしまうなんてこともあります。

寝違えになったら、再発しないようにまず安静です。

また、よくストレッチなどをしたほうがいいといわれていたりしますが、コレも炎症が収まるまでの間は行わないほうが良いです。というかダメです。寝違えの場合は基本的にやってはいけません。専門家が今のタイミングなら良いでしょうと状態を見てのアドバイスなら別ですが、自己判断で自分でやると痛みを増幅させたり、さらなる動かしにくさに繋がる可能性が高いからです。
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寝違え治療中の注意点

実際に寝違えを引き起こした場合には、肩こりを感じたときのように揉みほぐそうとする人がいます。寝違えのような症状は、なぜかマッサージを行うと良くなるというイメージを持たれますが、実際のところは正しくありません。

マッサージを施さないということが大事だというのは先述の通りですが、特に気を付けなくてはいけないのが、炎症を引き起こしている初期段階でやってはいけないということです。

なぜマッサージを行ってはならないのか理由が気になるという人もいるでしょうが、これは揉みほぐそうとすることにより血流が促され、炎症の範囲を広げてしまう恐れがあるからです。

血流が促進されると健康にいいというイメージはあるでしょうが、寝違えのように炎症が強くなって出ている痛みの場合は、必ずしもこれが当てはまりません。

以上のようなことから、寝違いを引き起こして間もなくマッサージを施すと、症状がひどくなる可能性がかなり高くなります。

もしマッサージなどを施すなら、炎症が鎮まる回復期を迎えてからというのが治療として適切です。

寝違えの治療法

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寝違え治療はアイシングがポイント

寝違えのアイシング治療と薬物治療

寝違えは場合によっては、相当に激しい痛みに襲われることもありますから、決して軽視することはできないトラブルといえるでしょう。当然、病院で寝違えであるといわれれば、その流れで治療に取り掛かる形になります。

寝違えの治療方法としては、アイシング治療や薬物治療が採用されるのが一般的です。ちなみに、アイシング治療には冷湿布や氷を入れたアイスバッグなどが使用されることになり、薬物治療にはロキソニンなどの鎮痛剤が使用されることになります。

これらの方法をとることにより、寝違えを引き起こしている部分の炎症を抑制することを目指します。ただし、アイシングと鎮痛剤のどちらがメインになるのかというと、アイシングの比重のほうが大きいです。

それでは、どのような場合に鎮痛剤が使われるのかという話になりますが、これに関しては、強い痛みに襲われている場合に限って取り入れられることが多いようです。

患者ごとの痛み具合に応じてアイシングだけなのか鎮痛剤を使用するのかが決められる形になるので、病院を訪れた際には自分の状態をきちんと伝えられるようにしましょう。

寝違えの温熱治療

寝違えた場合の治療の中心となるのは、炎症を生じているところを冷やすアイシング治療となります。しかしながら、この炎症は何日かすると鎮まり始めるため、炎症が落ち着いたあたりからは治療方法が切り替えられることになります。

それではどのような治療方法に切り替えるのかという話になりますが、これには温熱治療が該当します。この温熱治療というのは、血流を促し、自然治癒力を高めることを狙いとして実施される寝違えの治療方法となります。

なお、この温熱治療というのは、病院などに行かなければ受けられないということではありません。

専門の治療気があれば祖楡越したことはありませんが、患部を温めて血行を良くするものがあればそれを使ってください。入浴でも良いですし、レンジでチンするホットパックでも良いです。

寝違えというのは一回しか引き起こさないということはほぼありません。一度なったことがある人は、寝違えになる要素(疲労がたまって筋肉が硬くなりやすい)があるので、大抵は再び引き起こされることになるでしょう。

温熱療法の道具、アイシングの道具(アイスパック)くらいは寝違えの処置にかかわらず使える道具ですので家に用意しておいてもいいものです。腰痛肩こり捻挫などどの怪我不調にも使える優れものです。

寝違え治療に役立つサプリメント

寝違えたときに起こる痛みは、主に頚椎部分に引き起こされている炎症が原因となっています。この寝違えの痛みをいち早く改善したいときには、アイシング治療などを行うのが適切といわれています。

ただし、もっと早く痛みを軽くしたいということであれば、アイシング治療と一緒に、サプリメントを取り入れてみるという選択肢もあります。このようなことを目的に取り入れるサプリメントとして、メチルスルフォニルメタン(以下MSM)を挙げることができます。このMSMというのは、天然の有機硫黄に分類されており、松や杉をはじめとする針葉樹からとることができる成分です。

MSMは、タンパク質であったり、コラーゲンをはじめとする成分を作り出すことと関わりのある成分となっています。また、こうした成分を作り出すことと繋がりがあるだけでなく、
炎症を軽くすることとも関わりがあるとして、脚光を浴びています。なお、国外においては早いうちからMSM含有のサプリメントが販売されており、スポーツ選手の筋肉痛や捻挫などで生じる炎症への対策として取り入れられてきたという背景があります。

先述の通り、アイシングの治療を行うことが寝違えの痛みを改善するためには重要となるのですが、MSMが備わっているサプリメントを組み合わせるという方法も検討してみてはどうでしょうか。ただ、あくまでも炎症を和らげる可能性があるということですので、誰にでも十分な効果がもたらされるというものではありません。そのため、念のため寝違え治療にMSMのサプリメントを取り入れるということになったら医師に相談してみるのが無難といえるでしょう。

自分でできる寝違え治療のまとめ

自分でできる寝違え治療としては、まず、アイシング治療。ただ、応急処置的なアイシングの場合、冷湿布を使用してもあまり効き目は得られません。ビニール袋に氷と水を入れて、首にあてる方法が適しています。

アイシングする際には、凍傷の恐れがあるため、アイスバッグを直接あてるのではなく、薄い布(ハンカチなどでも良い)一枚を間に挟み、皮膚への負担を減らす。そして15分おきぐらいを目安に冷やすことが大切です。

こうしてアイシングを行って応急処置をすると、症状がある程度は落ち着くでしょう。それから、応急処置が済んだら、今度は動かさないように努める他、寝違えの再発防止に取り組むことが大事です。

寝違えは眠っているときの姿勢が悪いために起こっているかもしれない方の場合は、寝具の見直しも必要かもしれませんね。

 

しびれも引き起こされる場合には、自身の体の下に腕がある状態が続いていた可能性もあるので、抱き枕などを取り入れてみるとこれを防ぐのに効果的な対策となるでしょう。また、睡眠中に多量の汗をかくという場合には、寝具の素材選びにこだわり、汗対策をすることが大切です。

それから、人によって頚椎の湾曲具合というのは違いますので、自分にぴったりフィットし、疲労を感じない寝具を使用することが大事です。

寝具を選ぶ際には、価格やデザインなどに捉われるより、機能性に注目したほうが、寝違えの予防や再発防止に繋がるのです。また、寝違えだと自分では思っていても、実際には違うトラブルだったということもあり得ます。

いずれにしても、首の筋肉の状態が良くない。硬くなっている。こんな場合寝違えを起こしやすいです。硬くなる原因が寝る姿勢なのか日常の仕事の姿勢なのか、普段の姿勢の悪さ(猫背)なのかによっても、どの部分を注意するかは変わってきます。

一度寝違えになった方はその習慣を変えないとまた必ずといって良いほど発症しますので、一度シッカリと生活習慣を見直してみることも大切です。

 

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