腰痛による足のシビレの原因とシビレを減らすセルフケア

腰痛による足のシビレの原因とシビレを減らすセルフケア

lowerback-pain 腰痛による足のシビレの原因とシビレを減らすセルフケア

腰痛は日本人の四人に一人が悩まされている国民病といわれています。

私は神田で治療院を運営していますが、この神田の街は日本でも有数のハードワーカーが多い街で、治療を受けにくる患者さんもほとんどが腰痛患者です。このサイトを見ているあなたも腰痛で悩まされているうちの一人だと思いますが、これだけ多くの腰痛患者がいるということは、その解決法は、実はまだ多くの方に知られていません。

そんな腰痛ですが、原因をしっかり見極めて正しい処置をすれば日常生活で気にならないレベルにはなります。

このページでは、足のしびれの原因対処法について治療家目線で解説しています。

西洋医学的な考えよりもこちらの考え方で治療をしている方が、現在治療院で行っている患者様方には成果は出ています。その情報をシェアさせていただきますので、あなたの腰痛改善足のしびれ改善の参考にしてください。

Contents

  1. 足のしびれ(神経症状)はなぜ起こる?一般的(西洋医学的)な診断
  2. 足のしびれの原因。病気によるシビレとの見分け方
  3. 腰痛が原因の足のしびれ(坐骨神経痛)の整形外科での治療法
  4. 腰痛が原因の足のしびれ(坐骨神経痛)の整体院での治し方
  5. 腰痛の原因
  6. 歪みを整えるセルフケア
  7. 坐骨神経痛のマッサージのポイント
  8. 足のしびれ(坐骨神経痛)のストレッチ
  9. まとめ

足のしびれ(神経症状)はなぜ起こる?一般的(西洋医学的)な診断

足のしびれは、一般には腰から来ているといわれることが多いです。私たち腰痛治療家も同じ考えです。筋骨格的な問題で出ているものがほとんどでしょう。例外として、病的なものというものはありますが、概ね腰が原因のシビレがほとんどです。

足(脚)に向かう神経は腰からスタートしています。背骨の中にある神経が枝分かれして、腰椎(ようつい=こしぼね)の隙間から外に出て下に伸び、臀部(臀部=おしり)の筋肉の隙間から下に伸びて太もも、ふくらはぎ、足先へ向かいます。この時にどの部分で神経を圧迫しているのか?それによって診断名が変わり、また、症状の出る場所、種類も変わってきます。

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  1. 背骨の中で神経を圧迫1
  2. 背骨の外で神経を圧迫2
  3. 背骨の外の筋肉が神経を圧迫

1、背骨の中で神経を圧迫1

背骨の中で圧迫する場合も背骨の中の神経が通る管が、老廃物や何らかの物質により狭くなり神経の通りを妨げてしまうものを脊柱管狭窄症といいます。歩いていると足がしびれて痛くなり歩けなくなる。この時間が15分程度。次第に短くなっていき歩けなくなってきます。これを間欠性跛行といいます。脊柱管狭窄症の特徴的な症状です。

2、背骨の外で神経を圧迫2

背骨の骨は椎体と呼ばれるパーツが上下に積み重なってできています。この椎体(腰椎)の間にあるクッションを椎間板といいます。この椎間板が何らかの理由(腰へのストレス)で外に飛び出してしまうためすぐ近くを通っている神経を圧迫して症状が出てしまう。これを椎間板ヘルニアといいます。

3、背骨の外の筋肉が神経を圧迫

この神経は腰から臀部に抜け臀部の隙間から浅い部分に出てきます。その時に複雑な筋肉群の間から出てくるので、筋肉の状態が良くなければ(固ければ)圧迫を受けてしびれや痛みなどの症状に繋がります。これを坐骨神経痛といいます。

上記の1、2、も症状を出しているのは、同じ坐骨神経ですが、どの部分での神経への圧迫が働いているかで診断名が変わります。関与している神経は同じ坐骨神経です。ですから、足や臀部にしびれなどの症状が出ている場合は、しびれている部分だけにフォーカスせずにどの部分が原因になっているのかをまず特定してから症状への対処をしていくのが望ましいです。

おおむね腰が原因の痺れなのですが、病的な原因での足のしびれの場合は、まったく対応が変わりますし、重篤な病気が潜んでいるサインの場合もありますので、次に痺れの原因となる可能性のある病気と、腰が原因のしびれと病気によるしびれの見分け方をお伝えします。

足のしびれの原因。病気によるシビレとの見分け方

腰が原因による足のしびれが多いわけですが、それ以外にも病的な原因で手足がしびれることがあります。

次の病気はシビレを伴うものです。

手足にしびれが起こる病気

整形外科
  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 変形性腰椎症
  • 腰椎すべり症
  • 坐骨神経痛
心臓血管外科
  • バージャー病
  • 閉塞性動脈硬化症
内科
  • 糖尿病性ニューロパチー
  • ビタミンB1欠乏症
  • 副甲状腺や甲状腺の病気
心療内科
  • 過換気症候群

 

脳神経外科
  • 脳梗塞、脳出血
神経内科
  • ギランバレー症候群
  • 多発性硬化症

これらの病気と坐骨神経痛の鑑別(見分け方)

病気によるシビレと整形外科的運動器(筋骨格系が原因)のシビレを見分けるポイントをお伝えします。

そのうち治るだろうと思って放っておいてシビレが取れてしまう場合もありますが、中には重篤な病気の前触れだったりするので、早めの受診で大きな病気のリスクを除外できれば安心ですね。

まず簡単に自分で見分けられるポイントをお伝えします。

  1. 関節、筋肉を動かした時に痛みが出る
  2. 安静にしていても痛みが出る

1の場合は、シビレの原因でお伝えした、整形外科的領域の筋骨格系が原因で起こるものですので、病的なもの(大きなトラブル)ではありません。

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腰痛が原因の足のしびれ(坐骨神経痛)の整形外科での治療法

私達のところには、「病院に行ったら坐骨神経ですといわれました。」という方が多く来ます。その方々は、「シップと電気だけなんで全然治らない」「牽引してもらったけど変わらない」とも言います。

整形外科での治療は、多くは、

  • 飲み薬
  • 牽引
  • 電気治療
  • 温熱療法
  • マッサージ

おおむねどころ整形外科でも基本的にこのような治療を行っています。これらの治療法ではまる症状であればこれでよくなるでしょう。これでかわらない症状であれば他のアプローチが必要になりますが、病院では他の治療法を取り入れているところはあまり聞きません。

 

腰痛が原因の足のしびれ(坐骨神経痛)の整体院での治し方

「骨格が正しい位置にあれば、殆どの筋肉の緊張と原因がはっきりしないような不調も取れる」私達はこの考えに基づいて治療を進めています。

坐骨神経痛の痛みは、筋肉が硬くなっているから。硬くなった筋肉が血管や神経を圧迫するから痛みを引き起こしている。そしてその筋肉の緊張を引き起こしているのは、骨格の歪み。このゆがみを取らないで筋肉だけにアプローチしていても症状は根本からは改善されない。

私たちの治療コンセプトに則って歪みを取る治療を行っていくと、殆どの方の症状が取れます。カラダの歪みを日常の生活では問題ないレベルに整えておけば、痛みや痺れで悩まされることはなくなります。

腰痛の原因

腰痛の原因は、筋肉の硬さです。

ほとんどが筋肉が硬くなることで血管を圧迫し、血の巡りが悪くなって起こる虚血性疼痛(組織へ栄養が行かないために起こる痛み)です。栄養が行かない組織は硬くなりコリとなって重だるさや痛みになります。これが腰痛の正体です。

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慢性的な腰痛の場合は、硬くなって血の巡りが悪くなった筋肉、その他の組織に栄養が行きやすくなるように、温めたり、もんだり、ストレッチでのばしたりするのが有効です。

筋肉の硬さ(コリ)だけで起こっている痛みならばこれでOKです。しかし、コリの原因が単なる疲労だけでない場合は、後述しますが違った方向からのからの治療が必要になります。

歪みを整えるセルフケア  膝倒しエクササイズ のSTEP

  1. 仰向けに寝る
  2. 膝を立てる
  3. 膝を左右に倒し倒しやすさを確認する
  4. 倒しにくいほうに膝を倒す(ストレッチ)20秒。この際倒す側の足を反対側の膝に引っ掛ける
  5. 膝を戻して左右の倒しやすさを確認
  6. どちらも差が無くなれば捻れは調整されました。差がなくなるまでやりましょう
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このエクササイズをすることで、腰のゆがみが整います。腰のねじれを取ることで、実は腰だけでなく肩こり、首の動き、腕の上げ下げも楽になります。骨格が正しい位置にあれば、筋肉の緊張や原因がハッキリしないような不調は殆ど取れてしまいます。骨盤、股関節を良く動かして整えて少しでもカラダを楽にしてください。

 

坐骨神経痛のマッサージのポイント

歪みを取ることが痺れを軽減させるのに有効ですが、もちろん筋肉ももっと緩んでいたほうがいいですからマッサージも取り入れてください。特に臀部(おしりの筋肉)、ハムストリングス(モモの裏側)を念入りに緩めるようにしてください。この筋肉が固いと骨盤の動きが悪くなり、腰により多くのストレスがかかってしまい症状が悪化します。

 

lowerback-pain 腰痛による足のシビレの原因とシビレを減らすセルフケア

大臀筋、中臀筋、梨状筋、大腿筋膜張筋などを念入りにマッサージすると良いでしょう。

こんなやり方ならやりやすいかもしれません。

lowerback-pain 腰痛による足のシビレの原因とシビレを減らすセルフケア

 

 

 

足のしびれ(坐骨神経痛)のストレッチ

腰を伸ばさない腰のためのストレッチ

坐骨神経痛は腰(腰の硬さ)が原因。ということは伝えましたが、ストレッチをする場合は腰自体を伸ばそうとすると腰を痛めてしまうことがあります。

腰のためのストレッチをする場合に気をつけていただきたいポイントは、太モモの裏を延ばすことで骨盤を動きやすくする。お尻の筋肉を伸ばすことで骨盤の動きを良くする。

腰(骨盤と背骨のつなぎめ)は解剖学上ではそれほど動かない。前屈の場合は、腰が曲がってカラダが前に倒れるわけではなく、太モモや臀部の筋肉がのびて骨盤が前に傾き、上体が前に倒れるわけです。

これを理解していないと腰(足のしびれ)のために行っているストレッチが腰を壊すことにもなりかねません。

 

ストレッチの強度

ストレッチをするときの力のかけ方は、「筋肉が伸びて気持ち良い強さ」を目安にしてください。ストレッチの際に痛いくらい筋肉に力をかけてしまうと、筋肉自体が防衛反応(守ろうとして組織が硬くなる)で硬くなってしまいます。心地よくのばして、筋肉を緩めていってください。

 

参考:腰を楽にするストレッチ、腰を痛めるストレッチ。腰痛持ち必見のストレッチ術

 

まとめ

足のしびれは、病的なもの以外は、坐骨神経痛。原因はヘルニア、脊柱管狭窄症などいくつかありますが、これらの症状でさえも、腰の周りの環境(筋肉や骨格の歪み)を整えてあげれば症状は緩和します。腰の歪みを取って筋肉を緩める。神経症状は冷えると強く出るので温める事も有効です。治療を受けるだけでなくこれらを自分でやることで、治療効果を長持ちさせ、症状を悪化させないように自分でコントロールすることがでいるようになります。

この記事を参考に、しびれ軽減のためにするべきことを意識して生活してください。

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